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2008年9月 8日 (月)

借景

仕事場の窓から、隣家の庭が見えます。
春は桜が咲いて、夏は深い緑の木々の間を風が渡ってきます。
仕事場は1階で、日当りは良くないのですが、
隣家の庭や、瓦屋根が見える景色が心地良くて、
仕事の合間に眺める窓からの景色は、季節と時間を感じさせてくれました。
でも、残念な事に、隣家も庭も取り壊される事になりました。
大きな桜の木も切られてしまいます。
なんだか、とても切ない気持ちで一杯です。

建築の設計の仕事は、古い家を壊して、新しい家を建てるお仕事もあります。
そんな時、庭の木々を出来るだけ残したいといつも思います。
敷地の条件などで、庭の木々を思うように残せない事が多いのですが、
なんとか残して、木々を生かす事が出来た時は、特別な思いが生まれます。
新しい家と共に、生き残った木々が、さらに住まい手と共に歴史を重ねて行き、
時には、昔の風景を思い出させてくれます。

失われるものの大切さを、改めて思います。

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